(2)ジュースや清涼飲料水の飲み過ぎに注意!
子どもさんを持つお母さんとお子さんの食事について話す時、最近多いのが「うちの子は、少食なんです」と言う言葉です。そのお子さんを見ると、多くはさほどやせているほどでもありません。
さらに、日頃の食事の様子を聞くと「好きなものを、少し食べてやめてしまう」「野菜などは、ほとんどはしをつけない」というのです。それでも、決してガリガリにやせていることはないのです。
さて、成長期の子どもたちが、何も食べずに大きくなるわけはありません。何かを飲んだり食べたりしているはずです。
さらに詳しく聞くと、「健康のために100%果汁や野菜ジュースを飲ませています」と言う言葉です。さらに、「どれくらい飲みますか。」と聞いてみると、「コップ三〜五杯」です。これで納得しました。コップの大きさにもよりますが、ジュースや清涼飲料水を一日300〜500 (コップ二〜三杯)以上飲むと、血液の中の糖分が上昇して、食欲はガタッと落ちます。だから、好きなものしか食べないのです。さらに、ジュースとチョコレートやスナック類が加われば、子どもたちはほとんど食べられません。
このように飽食の時代に生きる子ども達は、間食であるはずのお菓子やジュースをだらだら摂取して、本当の空腹を知らない場合が多いのです。だから、キャンプへ行ったりして、何も間食せずに作ったカレーの時など思い出してください。子どもたちが日頃食べないようなニンジンなども食べてしまったりしませんでしたか。
昔の人は、いいこと言ったものです、「空腹は最大のソースである」と。野菜を含めて、何でも食べる子どもたちに育てるためには、間食を最低限にして、適度な空腹が、必要不可欠なのです。そのためには、ジュースや清涼飲料水や乳酸菌飲料等を自宅の冷蔵庫内に買っておくのはやめましょう。のどが渇いたら、年中お茶で十分なのです。
▼今回の格言
―ジュースや清涼飲料水は、過ぎたるは及ばざるがごとし!―
子ども達に、野菜を食べさせるという難事業へのアドバイスは、まだまだ続く!