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健康シリーズ HEALTH


顔写真第30回「今世界で猛威をふるっているSARS(新型肺炎)の予防について」

水島協同病院
診療部長 里見 和彦

日本での発症はないが
 世界で猛威をふるっている新型肺炎(SARS)。
幸い今のところ日本での発症はありません。しかし、いつ日本にやってくるかわからないので、一人ひとりがその予防法を身につけておく必要があります。今回の話題はこの「SARSの予防」です。

SARSの特徴
 まず、これまでにわかっている新型肺炎(SARS)の特徴をまとめておきたいと思います。
●新種のコロナウィルスによる肺炎というのが有力
●病原体の消毒抵抗性は弱いが感染伝播力は強い
●アジアを中心に世界的に流行
●好発年齢は30〜50歳代
●潜伏期間は二〜十日
●自然寛解率は80〜90%
●死亡率は4〜15%
●病勢はしばしば急速に進行する
●有効な治療法が判明していない
 さて、SARSの予防には、その感染様式を知ることが大切です。SARSの感染経路としては空気感染(病原体が空気中に長期間浮遊して、空気の流れにより広く拡散して感染)の可能性が否定できないものの、主要な感染経路は飛沫感染(咳、くしゃみ、会話などの際に発生する飛沫粒子による感染、通常一メートルしか飛ばない)ならびに接触感染とされています。
 予防法としては、何よりもWHOが指定するSARSの流行地域への渡航を避けることです。

写真もし日本で発症したら
 もし日本にSARS患者が発生すれば、一般的な予防法としては次の二つが重要です。

●マスクの着用
 便宜的な方法として花粉症やインフルエンザの予防に用いられるマスクが十分とはいえないものの飛沫感染予防の効果があり、実際的な方法と考えられます。

●うがい、手洗いの励行
 また、マスコミやインターネットからの情報も日々更新されていますので、しっかりチェックしてください。

写真:香港でマスクをつけてバレエのレッスンをする子供たち


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