新しい年度になり新社会人を職場に迎えての歓迎会や、地域では行楽の季節となり出かける機会が増える時期でもあります。
不慮の事故に遭わないよう気をつけないといけませんが、万が一事故にあった場合の対処方として今回は歯が抜けた場合についてお話ししたいと思います。
元の位置に戻してみる
今回は転んで打った、事故にあったなどで歯が口の中から完全に脱落してしまった時の対処方法です。抜けた歯を助ける最もよい方法は歯を自分でまずもとの位置に戻してみることです。もちろん地面に落ちた歯は水道水で三十秒以内洗ってから戻します。三十秒以上洗うと歯の根の表面の細胞が死んでしまい、くっつきが悪くなるからです。
もし抜けた歯を戻せない場合は、口の中に入れて保存をします。ただし飲み込んでしまわないように歯を唇と歯ぐきの間に入れておくとよいでしょう。もしすぐに牛乳が手に入るなら、牛乳の中に保存します。できるだけ早く電話連絡をして下さい。時間が短いほど予後が良くなります。治療としては麻酔をして、歯を元の位置に戻して、隣の歯と固定します。一カ月ほど固定を行い、レントゲンを撮り、固定を外します。神経の診査も行わなければなりませんが、歯としてはこれで、元の位置にくっついたということになります。
特に大きな事故になった場合、歯の治療は後からとなってしまいますが、早めの処置が大事だということです。