第127回:どうされましたかC |
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李美淑 薬剤師 |
組合員さんから次のような質問が寄せられました。今回は水島協同病院薬剤師の李美淑さんに答えてもらいました。 〈質 問〉「今、病気や健康に良いとされるサプリメントや健康食品があふれています。テレビや新聞などで『足腰が楽になった』『体が軽くなった』『手放せません』などと紹介されています。中には『ガンが治る、消えた』などの宣伝もあります。サプリメントや健康食品は本当に体や健康にいいのでしょうか。教えてください。 〈回 答〉注意も必要です最近は、インターネットやコンビニでも気軽に入手できるようになりました。 上手に使えば、健康維持や増進に役立つものです。ただ栄養成分の補助的役割以上、すなわち薬品に近い機能性を期待する向きもあります。誤った摂取方法、粗悪品や誇大広告、悪徳商法のような販売方法に起因するトラブルも報告されています。医薬品との相互作用も見逃せない問題です。 過剰に摂取すると健康を損ねる場合もあり、複数のサプリメントを使用する時など特に注意が必要です。 サプリメントは、外見上は医薬品と似た剤型をしているものの、法的には薬効表示ができないビタミンやミネラルや食品素材など特定の栄養素を主成分とした食品です。日常の食事ではどうしても不足しがちな栄養素を補う、補助食品として使うようにしましょう。 選ぶ基準や選び方は様々な商品が市場に出ていますが、みなさんは選ぶ時、何を基準にしていますか?ブランド?値段?宣伝? 購入したものは栄養成分や有用成分がきちんと表示通り含まれているのでしょうか。安全性は誰が保証しているのでしょうか。 研究開発に力を注ぎ、十分な臨床データを基に科学的裏付けを持っているメーカーの商品は信頼性が高いと思われます。 有効性が科学的に証明された消費者庁認可の「特定保健用食品マーク」が表示された食品、(財)日本健康・栄養食品協会の規格基準満たし、「JHFAマーク」が表示された食品などは、選ぶ時の有用な判断材料になるでしょう。(下別図)
専門家に相談しよう現在、多くのサプリメントアドバイザーの養成・認定機関が誕生してきています。専門知識のある薬剤師、栄養士、販売員のいる店で信頼できるメーカーの商品を購入することをおすすめします。 賢く使って、健康増進に役立て、明るく元気な毎日を送りましょう。 〈質問・疑問募集中!!〉このコーナーへの質問や疑問を募集中です。 体のこと、病気のこと健康のことなどで、日頃思っていること、感じていること、疑問に思っていることなどお寄せください。 編集委員会まで。 |