第156回:リハシリーズ 「ボクササイズ」
(水島協同病院リハビリテーション科主任 滝川章子) 3月に入りました。そろそろ冬場に縮こまっていた体を活動的に動かしていきましょう。今日は簡単でカッコイイ『ボクササイズ』を紹介します。
ボクササイズはボクシングのパンチ使った、心肺機能の強化、肩・背筋・腕・腹筋の筋力強化です。
構えのポーズ
- @両足は肩幅より広く開く
- A片足を半歩前に出し、軽く膝を曲げて腰を落とす
- B拳を軽く握って、脇を締め、顔の高さまで上げる
パンチ
- @体を少しひねり、肩先を前に向ける。軽く胸を張って、まっすぐに体を起こしておく
- A出した足に体重を乗せながら、拳を肩先からまっすぐに前に押し出す
- B腕を引きながら体の向きを真正面に戻し、構えのポーズになる
基本の動きは一発パンチを打つたびに構えのポーズに戻ります。
呼吸は構えで息を吸い、パンチで息を吐きます。はじめはゆっくりと左右一発ずつパンチしてみましょう。出来るようになったら、パンチを徐々に速くします。呼吸は口でフッフッフと細かく息を吐きます。それが出来るようになったら『右パンチ4回連続、左パンチ4連続』と連続でパンチします。
もっと出来るようになったら、『右パンチを4回連続、左パンチを4連続、交互に速くパンチを8回』などと動きを組み合わせたり、速さを変えたりしてみましょう。好きな曲に合わせて1・2・3・4と数えながら、パンチパンチ!胸や腕を動かして心臓や肺をしっかり使うので、1曲終わる頃には息が弾み、体がぽかぽかしているはずです。息切れ・動悸には注意して無理なくできるように動きを調節してください。