第172回:健診検査紹介 「肺年齢測定」
水島協同病院 臨床検査科 早川尚未最近セキが止まりにくいことはありませんか?原因は単なるかぜではなく、肺の生活習慣病「COPD(シーオーピーディー):慢性閉塞性肺疾患」かもしれません。
COCPは40歳以上で喫煙歴のある方に多い肺の病気です。主な初期症状は、せき・たん・息切れといったものです。かぜのせいと勘違いして放っておくと徐々に進行し、少しの動作で息苦しさを感じたり、酸素療法が必要になったりする生命に関わる病気です。
COPDを発見する検査には肺年齢測定があります。肺年齢測定は、肺がどのくらいの量の空気を吸い込めるか?どのくらいの速さで吐き出せるか?を調べる検査です。
肺年齢を知ることは肺の健康意識を高め、健康維持や喫煙指導、呼吸器疾患の早期発見・早期治療に役立ちます。
息切れ・咳・たんの症状のある方、喫煙歴のある方は人間ドックや健診の機会を利用して肺年齢測定をし、COPDの予防・早期発見に役立てて下さい。