変形性膝関節症とは?
この疾病は、主に加齢にともない関節軟骨がすり減ってしまうことから起こり、正座や立ち上がり、歩行などが痛くてできなくなってしまいます。
この疾患で多くの方がリハビリを利用されています。リハビリでは、痛みや進行の予防、日常生活の向上を目的に処方しています。
一つは、物理療法です。ホットパックなど、温熱療法で膝をあたためることにより痛みを和らげます。
二つ目は、大腿四頭筋訓練です。大腿四頭筋は、太ももの前側についている大きな筋肉です。この筋肉を鍛えることで、足腰を強くし、膝への負担を減らすことができます。
運動の方法は左図のように三つあります。・
このような運動を1日十〜二十回行います。家でもできる簡単な運動ですので行ってみてください。
また、日常生活で注意すべきポイントとして以下の三点があります。・
(1)痛む関節に無理な負担をかけない。・
(2)間接を適度に動かす。・
(3)間接を動かした後は休養をとる。たとえば長時間の運動、歩いたり、立ち仕事をした後に、休養をとることは大切です。
肥満も悪化の原因に
この病気の特徴は運動を始める時や、体重をかける時に強くなることです。そのため、肥満も、関節の痛みを悪化させる原因の一つです。
この場合、標準体重を目標に一カ月に二〜三キロやせるようにすると無理がないでしょう。体重を減らすことは難しいので、今回紹介した運動も継続して行ってください。また痛いからといって安静にばかりしていると、筋肉も弱くなります。また痛みが強いために不自然な姿勢をとるようになると、患部以外に負担をかけることになるので杖やサポーターなどの補助具を使って、正しい姿勢を保つようにしたいものです。
冷えも要注意!
です そして、過労や冷えがきっかけとなって痛みが強まったりすることがあります。冬はもちろん、夏場でもクーラーなどで冷えすぎないように、関節にサポーターをまくなどして冷えから関節を守るように工夫しましょう。