第106回:きれいな歯並びに(2) 大人の矯正治療 |
|
水島歯科診療所 歯科医師 辻 重真 |
中学生になると多くの人は乳歯が生えかわって、永久歯列になります。矯正治療を受けた方が望ましい歯並びは、大きく分けて4パターンがあります。
【1】叢生(乱ぐい歯、八重歯)歯の並びがでこぼこで、ブラッシングなどが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高い傾向にあります。 【2】反対咬合(受け口)噛み合わせが不十分なため、食べ物がよく噛めないことが多く、発音にも問題が起きやすいようです。 【3】上顎前突(出っ歯)下顎前歯が上顎前歯裏の歯ぐきを傷つけやすく、中年以降に上顎前歯がだめになりやすい傾向があります。 【4】開咬(前歯の咬合不良)噛み合わせが臼歯に過剰負担となるため、中年以降に臼歯の側からだめになりやすい傾向があります。 永久歯になってからの矯正治療に適した時期は、中学生から高校生の時期です。成人の場合は、治療を思い立った時点が治療の時期になりますから、歯が存在すれば歯周病の問題などがなければ、何歳になっても治療ができますが、なるべく若いときの方が望ましいようです。歯並びが気になっている方は、どなたでも気軽にご相談ください。 |