第150回:リハシリーズ 頭の筋肉ほぐしてみよう
水島協同病院 リハビリテーション科主任 滝川章子長時間のパソコンや手作業で、肩こり・目の疲れ・頭痛が起こる人はいませんか?
人が何か作業をするときは、知らないうちに顔面が緊張していたり、口を固く結んで歯をくいしばっていたりします。
その時に緊張するのが、側頭筋・咬筋(口を堅く結ぶ)、前頭筋(目に力を入れる)、後頭下筋(頭の位置を保持する)などの頭の筋肉です。
今回はこの筋肉をストレッチしてみましょう。
@側頭筋・咬筋
頭を軽く後ろに倒し、額の力を緩めて自然に口を開きます。ぽか〜んとする感じでリラックスして口を開け、そのまましばらく目を閉じて楽にしてください。次に、こめかみの上あたりを掌で広く包みこみ、上にゆっくりと引っ張ります。
A前頭筋
眉上から、おでこの中央にかけて両掌を添えます。少し上に引き上げて、真ん中から外側に向かってゆっくり円を描くように回します。
B後頭下筋
両手を組んで、後ろ頭の盛り上がった部分に当て、骨に沿うようにしてゆっくりと引っ張ります。少し、首を前に倒すと頚部までストレッチすることが出来ます。
頭の筋肉は薄くデリケートです。ゆっくり優しく、骨の上を滑らせるように、皮膚自体を引き延ばすようにしましょう。椅子に深く腰掛け、頭を壁にもたれたりしながら、リラックスできる姿勢で行いましょう。