第152回:リハシリーズ 口の体操 「あ・い・う・べ」 |
|
水島協同病院リハビリテーション科主任 滝川章子 |
インフルエンザや風邪が流行し始めました。皆様体調はいかがでしょうか?今回は口の筋肉トレーニングで、口呼吸を治し、鼻呼吸を強化する感染予防の体操をご紹介します。 口呼吸は感染症になりやすい気が付くと口が半開きになっている、唇がカサカサに乾いている、口を閉じると息苦しいなどはありませんか?当てはまる人は口呼吸になっているかもしれません。鼻にはほこりや雑菌、ウィルスや花粉などを除去し、冷たい空気や乾いた空気が直接肺に入らないようにする機能があります。 しかし、口にはその機能がないため、口で呼吸する人は感染症になりやすく、アレルギーや喘息を起こす引き金にもなっています。 では、やってみましょう@「あー」と口を大きく 開く。 A「いー」と口を大きく 横に広げる。 B「うー」と口を強く前 に突き出す。 C「べー」と舌を突き出 して下に伸ばす。 1日10セットを1日3回1つ1つは約1秒で、4つの運動を4秒かけて行います。 @〜Cを1セットとして10回続けます。それを1日3回(全部で30セット)行います。 声は出さなくてもいいですが、口を大きく動かすことを意識しましょう。湿度の高いお風呂で行うと効果的です。 簡単なようですが、しっかりやると口や顎が重だるく疲れる運動です。筋肉痛が出るようなら回数を減らし、慣れてきたら回数を増やしてみてください。 うがいや手洗いと一緒に行って、インフルエンザや風邪を吹き飛ばしてくださいね! |