第222回:感染対策の知識 〜手洗いとマスクの役割〜 |
水島協同病院 臨床検査科 氷上 沙矢佳 |
新型コロナウイルスの感染対策はどのようにすればよいのでしょうか。 流行している新型コロナウイルス対策には、風邪と同様に、手洗いやマスクが有効とされています。 正しい方法で、対策することが大切です。 手洗いのしかた手についたウイルスが、鼻や口から入ることを防ぐために、手を清潔にすることは重要です。 石けんをしっかり泡立てて、15秒以上洗いましょう。指と指の間、爪の隙間、親指、手首などは洗い残しが多い場所ですので、意識して洗ってください。 指輪や腕時計の下は十分に洗えないので、手洗い前に外しましょう。洗い終わったら流水でよく流します。 手指消毒のしかたアルコールによる手指消毒も効果があります。消毒液を取り(ポンプタイプは、上から下までワンプッシュが適量)、意識して手全体に、乾燥するまですり込みます。 また、手荒れがあると、その部分にウイルスや菌が付きやすくなります。日頃から、ハンドクリーム等でケアすることも大切です。 マスクのしかたマスクは、咳やくしゃみの飛沫が、口や鼻から入ってくるのを防ぎます。鼻と口の両方をきちんと覆いましょう。 鼻の部分は、ワイヤーを小鼻にフィットするように押さえ、隙間ができないようにします。マスク表面のひだを伸ばして、鼻から顎下まで覆います。 外すときには、ウイルスの付着しているマスク表面を触らず、耳にかけているゴムや紐をつまんで外しましょう。 手洗いやマスクによる感染対策は、インフルエンザや風邪、ノロウイルスなど様々な感染症の予防にも効果があります。正しい方法を身につけましょう。 |