第215回:知っておきたい長寿のはなしE |
健康事業部 管理栄養士 垣内春菜 |
筋肉を作る材料として、しっかりと食べてほしい肉。良質なたんぱく質をバランスよく含み、効率的に筋肉をつくります。 高齢者こそ肉を高齢になると肉や魚よりも、野菜などあっさりしたものを好むようになる人が多いと思います。 しかし、肉や魚に豊富に含まれているたんぱく質は、元気に動く骨格筋を保つためにかかせません。特に肉は、非常に優れたたんぱく源です。「かたい」「脂っぽい」などのイメージで敬遠されることもあると思いますが、すこしの工夫で食べやすくなります。 肉の特徴・選び方牛 肉たんぱく質のほかに、鉄分を豊富に含みます。脂が多めなので、やわらかいです。脂が苦手な方は、赤身の多いものを選びましょう。 豚 肉元気の源、ビタミンB群を豊富に含みます。脂がある程度あった方が、やわらかくて食べやすいです。ひき肉もおすすめです。 かんたん手作り鶏ハムで 鶏 肉あっさりしていて食べやすいですが、ぱさぱさするイメージがあるかもしれません。むね肉、ささみがおすすめです。 調理の仕方「肉がかたい…」あらかじめ肉をさわってかたいところがあれば、筋切りをしたり、専用ハンマーや包丁の背でたたいたり、下処理をしっかりしましょう。 「脂っぽい…」厚切り肉は、脂身を切り落として調理しましょう。薄切り肉は、炒め油を使わず肉の脂で炒めたり、ゆでて脂を落としたりしましょう。 「飲み込みづらい…」ぱさぱさして口の中でまとまりづらい場合は、片栗粉をまぶしてから焼いたり、あんをかけたりして、とろみをつけると飲み込みやすくなります。 |